ジョムソンの街は空港があり、トレッキングのスタート&ゴール地点でもあるため、活気はあるのですが、
標高2700メートルということもあってか全体的にさみしい感じのする街と言えなくもありません。
石を敷き詰めた道には氷がはり、日中すこしだけ日が当たると溶けるのですが、
あっという間に日が陰り冷たい風が吹きます。
街角には、「厳しい自然の中に暮らすとこんな顔になるんだろうなあ・・・」と思うような犬がたくさんいます。
近づいて行っても逃げず(もう、参りましたわたし・・・)いった感じで悟りを開いたように遠くを見つめています。
しかし、一度だけ、犬たちが活気づいたことがありました。
賑やかな声のする方に歩いていくと・・・
目に飛び込んできたのはブルーシート!空港の通りから1~2本奥に入った民家の庭先に人が集まっています。
こんなところで工事でもしているのかと思って見ていると
「よいしょ!」っと村人が垣根になにかを立てかけました。
脚!?
血だらけの足のようなものが二本見えます。
人だかりに近づいてよく見てみると・・・
ブルーシートの上でヤクが解体されていました。
ヤクとは
中国やチベットの高地で飼われている家畜で、荷物を運んだり、毛皮を使ったり、乳からバターを作ったり、肉を食べたりとこのあたりの人々の生活になくてはならないもの。
糞は乾かして燃料にしたりもするのだそう。
味はビーフに似ていると言います。
解体はほぼ終わっているらしく、村の男たちが手際良く部位ごとにバケツに入れ運び出していきます。
集まった犬たちはそのおこぼれにあずかろうとしているのでしょう。
さっきまでのぼ~っとしている態度とは打って変わって、あっちをウロウロこっちウロウロ。人のすきまからなんとかカケラでも貰えないかと必死の様子です。
その後ろには何を思ったかニワトリまで集まってきちゃいました。
ニワトリもヤクを食べるんですかね?
見ている人も特にヤクが食べられるわけでもないのにうれしそうにいつまでもそこに留まっていました。
ちょっと寂しい雰囲気!?ジョムソンのメイン通り(ホテルマジェスティからの眺め)
(わし、もうあきらめてますから・・・)と言っているような、悟り犬(笑)
ヤク解体の時だけ元気!
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