【近くのミルク屋さんに行かない理由】
わたしが今暮らしている部屋の近くには
たくさんお店があります。
隣が八百屋さん、少し行くと
ミルク屋さんや雑貨屋さんがあります。
パン屋さん、お菓子屋さん、チャイの店など
買い物には困りません。
ミルクはチャイには欠かせないもので、みんな買いに来ます。
朝5時くらいにお店にミルクが届けられるようで
冷蔵庫があるお店はいいのですが
だいたいは冷蔵庫のない雑貨屋さんの店先に
どどーんとミルクの入ったカゴが積み上がっていて
そこから自分の好きなものを選んで買います。
250ML 500MLの大きさがあり、
ビニールパックに入っています。
種類も、無調整のもの、調整されたもの、
脂肪分多めのものがあります。
さらに、隣にはヨーグルトも同じように
ビニールパックで売っています。
わたしはいつも
ヨーグルト250MLとミルク250MLを買います。
2つで19ルピー。30円くらいです。
家から一番近いミルク屋さんもあるのですが
わたしは、もう2分歩いたところの
ミルク屋さんに通っています。
家の近い、学校からの帰り道にあるミルク屋さんに
最初は通っていました。
大きな道の角にあり、お客さんはひっきりなしに来ます。
でもおばさんの愛想が悪く
「はいはい・・・」って感じで客をあしらいます。
みんな気にせず買っているので
しばらくはわたしもそこで買っていました。
でも、お釣りもくれないのです。
17ルピーのミルクを買って20ルピー出したら、お釣りなし。
たまに、お釣り1ルピーの代わりに
飴をくれるお店もありますが
なしってのはどうかなーと。
でもまだその時は（そんなもんか）と思いました。
次の日、今回は20ルピーの高脂肪のミルクにしてみました。
どうせお釣りもらえないなら
ちょうど20ルピーのを買ってみようと。
手元にあった10ルピー札と、
10ルピーコインを差し出しました。
でもおばさんは受け取りません。
（あれ？なんで？）って思ってると
「これは20ルピーなんですよ」って
怒鳴るように言われました。
「いや、だからだ20ルピーでしょ」って
お金を見せてるのに、ダメダメと首を振ります。
見かねた横のお姉さんが
「この人ちゃんと20ルピー出してますよ」と
言ってくれました。
それでようやくお金を受け取りました。
10ルピーコインの存在を知らないのか
もしそうだとしてもそう言えばすぐわかるのに。
もうこの人にかかわるのは嫌だなと思いました。
そして翌日から2分離れたところ
のミルク屋さんへ行ってみました。
積み上げたミルクの横に小柄なおじさんが座っていて
わたしがミルクを見ていると
「これは、無調整、こっちは高脂肪・・・」と
説明をしてくれました。
ああ、最初からこっちにくればよかった。
このおじさんは1ルピーのお釣りでも
しっかり渡してくれます。にっこりの笑顔で。
もう、わたしがあの角のミルク屋さんに
行くことはないと思います。
でも今日もあそこは繁盛していました。
もしかしたら、インドにも
叱られてうれしい人たちがいるのかもしれませんね。
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