ジョムソン街道の旅　その１７

他の人よりのずいぶん時間がかかって、夕食がやってきた！
See You ロッジ名物の「ヤクステーキ」だ！
これまでの旅で「ヤク」と聞いただけで気分が悪くなりそうなほど苦手になっていたけれど
今回はチーズではなくて「肉」。
やはりあの独特のにおいがあるのでは？と警戒していると、トラチャンが
「是非食べてほしい。これを目当てにうちに泊まりに来る人もいるくらいなんだから」と
ずいぶん勧めてくれたので、思い切って頼んでみることにしてみました。
鉄板の上にのっかって、じゅうじゅうと湯気をあげるステーキは香ばしい香りが食欲をそそる。
ナイフをあてるとそれほど力を入れなくても肉がすっと切れる。
高地で忍耐強く暮らすヤクのイメージからなんとなく硬い肉を想像していたけれど、どうやらそうではないらしい。
周りにいた人たちも珍しいのかみんな気にしている。
みんなの注目を集めながら口に入れると・・・
玉ねぎのソースと肉の脂がじゅわーっと広がる。
程よい硬さの肉は数回かむと・・・なくなってしまいます。
これは、人気があるはずだ！
そして次に思ったのは
「あーごはんがほしい！」
食堂にも米はあるのはあるのだけれど、ネパール米。
こちらの米はパサパサしていて、本当においしいものを食べるときには少し物足りなく感じてしまいます。
いい香りは食堂中に広がったようでした。パクパク食べる姿を見て、周りの人たちも
「おれもヤクステーキ！」
「こっちも同じものを！」と注文が殺到！
食堂のお決まりメニュー、１００円くらいで食べられるカレーに比べてヤクステーキはその５倍ほどの値段。
節約しながら旅をするトレッカーには少々高値の花だったようだけれど、今日はにおいに負けてしまったのだろう。
忙しそうに食堂を走り回るウエイターさんに「おかげで今日は大繁盛だよ！」と嬉しそうに言われたのでした。
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