この日は全工程の中でも短めの3時間を予定としていました。
川も渡ったことですし、のんびり、それほど過酷ではない道のりを歩いて3時間後・・・
目的の村が見えてきました。
小さな村でしたが、宿もちゃんとあると事前に調べていたので、宿を探そうと一番大きな建物に近づいていくと・・・
なんだか様子が変です。
たぶん宿だろうと思った建物は川べり、といってもかなりの高さの絶壁にうえにあったのですが、建物が真っ二つになっていました。
川側の部分がすっかりなくなっています。
まるで現代アート作品のようですが、ここでようやく事態が飲み込めました。
洪水で流されたのです。
去年の洪水でこの村から10時間以上下った村が流されたと聞いていました。
しかしこの村も流されたとは。
近くにいた現地の人に聞いてみると、なんと、今年の洪水で流されてしまったとのこと。
山側にわずかに残る家にも人は住まず、もうここは村として機能していないのだと知りました。
いきなり、次の村を目指すしかなくなりました。
今日はたくさん歩かないつもりで遅めに出発したのです。
時刻は4時近く。
川下から吹く風はどんどん強くなり、日もどんどん暮れて行きます。
次の村までは調べによると3時間!
電灯などいっさいない山の中で真っ暗になってしまいます。
下りが多かったこともあり、このあとは転げるように山道を下りおりたのでした。
つづく
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