キャプテンの話によるとジョムソンに向かう飛行機の中ではこんなことがありました。
飛行機に荷物を積む時、怪しげな人が周りにいたので、盗まれたりしないように自分の荷物を自分で客室に運び込んだんだそうです。
どうやらそれがいけなかった!
荷物を置いて、さて席に座ろうとすると客室乗務員に
「あなたはそこです」と言われました。
「そこ」の意味が分からず、後ろの座席につこうとすると
「荷物の横に座っていなさい」とずいぶんぞんざいなものいいをされたそうな。
おかしいな・・・と思いつつも何かわけがあるんだろうと、他の乗客が席に着くのをキャプテンは見守っていました。
ドアが締まり、エンジンがかかった時、客室乗務員に「そこでよし」というよう顔をされたので、結局座席につけないまま、荷物の間に座っていることになりました。
飛行機が飛び上がるとすぐに、キャプテンは異変に気がつきました。
足元がスースーするのです。
見てみると足元の金属がめくれ上がり、そこから風がどんどん入ってきます。
驚いて客室乗務員に「穴があいてるんだけど」というと
帰ってきた答えは
「足で押さえておけ」でした。
結局そのまま、ガクンガクン揺られ、おえおえ吐きまくる乗客を後ろから眺めながらキャプテンは荷物の間で空の旅を終えました。
話を聞いて、さすがにこれは文句を言ったほうがいいのではと思いましたが
キャプテンにしてみたら(イイネタができた!)と思ったようで、そのまま特に文句も言わず空港をでました。
あとから考えてみると、
たぶんキャプテンは「ネーパール人ガイド」に間違われたのだと思われます。
ほかのネパール人の持ち物とは違う、綺麗なリュックを客室内まで運んだ点、
そしてなにより姿形がネーパール人の「シェルパ族」にそっくりなんです。
色黒なところといい、ひょろりとした長身といい・・・間違えるのも無理はない(笑)!
ガイドは飛行機のチケットも安く(またはタダ)で乗っているので、
客室乗務員は必然的に「ほらほら邪魔だよ!」といった感じで辛く当たるのでしょう。
図らずも貴重な経験ができました!
これは楽しい旅が期待できそうです。
つづく
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