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ジョムソン街道の旅 その23

出発した時間も遅かったですし、丸々2日間休んでいたので20キロの荷物を背負っての山歩きは、かなり身体にこたえます。

このジョムソン街道を歩くには、ポイントポイントで許可書が必要になり、そのたびにいくらかのお金を支払います。

この旅に出る前に聞いていた情報によると、その政府が出す許可書以外にも
道の影などから突然飛び出してきて、
突然「金を払え!」
というマオがらみのチンピラのような人たちがいるとのことでした。

何日歩いていてもたまにロバとすれ違うくらいの登山道です。
強盗に出会ったらひとたまりもないでしょう。

ガイドを雇うことを勧められましたが、いざという時は言葉がわかるくらいで
ガイドだって荷物を奪われてしまうかもしれないし、
最悪なのは、ガイドもグルだったという可能性もなくはなさそうなので、
思い切ってガイドはなしで、自分たちだけで行くことにしたのでした。

ここまでの行程、5日間ほどでしたが、危ない目には一切あっていませんでした。

身体が大きいからかな?歩くスピードが早いから?いろいろ理由を考えましたが、ひとつ思い当たるものがありました。

イダキです。

あの、アーネムランドで作った大きな笛をキャプテンはトレッキングの間もずっと担いで歩いていたのです。
大きなリュックサックの上に150センチ位の細長い頑丈そうな物体を乗せ、腕で支えて歩いています。

どうみても武器です(笑)

軍か何かに頼まれて機関銃を運んでいるかのように見ようと思えば見えるのです!
悪い輩にはかなりの抑止力を発揮しているのかもしれません。
そのことに気がついてからは、わざとよく見えるように持ってみたり、時々こっそり中を確認しているようなフリをして見たり・・・
最後までしっかりガードしてもらいました。
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