トルティーリャは食べる直前に軽く温めて、そのままちぎってパンのように食べたり
好きな具をのせて巻けばタコスになります。
その昔は野良仕事に出かける農民たちのお弁当のようなもので
スペイン人が征服する以前からあった食べ物です。
メキシコの最も主な昼食は大体午後2時~5時くらいまで
のんびりたっぷり時間をかけて食べますから
「えっ いつ働くの?」って感じ。
従って、街のあちこちにある手軽なタコス屋が賑わうのは
午前11時~12時、お昼前ですよね。
そして標高の関係か、夜は軽く済ませるために
重宝なのが又このタコスなのです。
さてその中身は牛、豚、鶏などの肉類の他に煮込んだり焼いたりした
内臓や腸詰め、フリホーレス、キノコやサボテン
そしてその中にいるムシなども
みんな巻いて巻いて、赤玉ねぎのスライス、コリアンダー
そして様々なトウガラシをたっぷりかけて、何食わぬ顔で食べます。
メキシコ人の食生活の基盤は、トウモロコシの次はフリホーレス(インゲン豆)
それに唐辛子ということになるでしょうか。
その主食第2番のインゲン豆はラード、塩で柔らかく煮て
ペースト状になるまでつぶしながら煮込んだもの
好みでバター、クリーム、
唐辛子、玉ねぎのみじん切り混ぜ込んだものをそのまま食べたり
トルティーリャに巻き込んだり。
もう一つは、油で炊いた米に赤インゲン豆を少量の玉ねぎ
ニンニク、ピーマンを塩味で煮たものを混ぜ合わせると
私たちのお赤飯にそっくりの
カサミエント(結婚式と言う意味)と言う
文字どおりおめでたい時には欠かせない豆ごはんです。
米はスペイン人によって新大陸に持ち込まれたものなので、
マヤ時代にはなかった、比較的新しい食文化と言えるでしょうが
トルティーリャの巻き巻きの合間に見る赤い豆ごはんには親しみがわきますね。
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