エリカです!続きますよ!トルティーリャの美味しいはなし☆
「トルティーリャ」、もしかしてスペイン料理のそれとは違う?と気付いた方もいらっしゃるでしょう?
スペインのは卵、ニンニク、ジャガイモ、時には肉やツナ缶などを入れて焼くスペインオムレツです。
スペイン人との接触により、トウモロコシの粉で丸く焼いたマヤ族伝統の食べ物を「トルティーリャ」と命名したのは約500年前、中南米を征服したスペイン人なのかなと思います。
メキシコの北部は小麦粉のトルティーリャが一般的ですが、何といっても私たちになじみ深いのは、メキシコ、中米で
食べられているトウモロコシの練り粉(マサ)のトルティーリャです。
このマサ(Masa)と呼ばれる練り粉のつくりかたは独特です。乾燥したトウモロコシの粒は何と石灰を入れた水に一晩浸し、
(石灰は石のような塊で売っているので、石臼の上で「マノ」と呼ばれる棒で叩いて粉にするのもひと仕事・・・)
すると石灰水でふやけた粒から自然に薄皮がとれて、独特の香りになり、さらにカルシュームの補強にもなるんだとか。
昔は一日分の家族のトルティーリャを朝早くから、主婦が作っていたんだそうです。
食事前にはどこの家からもポンポンとマサを空中で叩きながら作る音が聞こえたものだと、話してくれたのは友人のシルビア。
今は全て機械化されて、やはりこの国でも手作りの温かさを恋しがっていました。
メキシコは標高1600m~3000m前後で起伏のある高原で街が出来ていて、熱帯の低地から万年雪を頂く高地まで
変化に富んでいるんですね。だから「一日に四季がある」と言う彼女の言葉もうなずけたし、「誰が買うんだろ?」
小さなブティックで一枚だけぶらさがってた、毛皮のコートを指さすと、「暑さに我慢強いお金持ち」がね、と(笑)
次回はトルティーリャの中に入れても、パンに挟んでも、それだけでも美味しい「フリホーレス(金時豆)」についてお話ししますよ。
コメント